【ジャム作りの文化を広めて農家さんを応援したい】
日本国内初の、ジャムに特化した教室「詩ノ庵アカデミー」を主宰しています仲大底詩乃(なかおおそこ しの)です。
日々、新しいレシピを試行錯誤しながらオリジナルジャムを製造販売しているかたわら、
ジャム教室を開いています。
沖縄独特のトロピカルフルーツをはじめ、季節の果物を用いた彩り豊かなジャムを展開しております。
ジャム教室を自宅でスタートしたのが2006年。
その後、工房をオープンしたのが2014年です。
2024年の今年で受講者数は延べ1,032名となり、多くの方に支持していただいております。
おかげさまで工房は10年を迎えました。
【ジャムで食卓をカラフルに】
私は全国各地で旬の果物を使ったジャムを作れる人が増えて、食卓をカラフルに彩ってほしいと願っております。
それは多くの方に農作物の大切さや美味しさを各家庭の食卓で楽しむことで、農家さんを応援したいと思っているからなんです。
以前から、市場に出回らない規格外の農作物たちはどうなっているのかな?と気になっていました。
農家さんに聞いてみると、値段がつかない規格外の野菜や果物は、周りの知人に譲ったり、土に返しているとのこと。
そこで2020年にジャムを通じてフードロス対策の一環で、廃棄する野菜や果物を有効活用する取り組みをはじめました。
せっかく農家さんが心を込めて作った農作物が廃棄されるのはもったいないし、大変そうな農家さんを見て応援したいと思ったんです。
それには、昔からの保存食であるジャムが作れると良いと思いました。
私がジャムを作って販売量を増やすのではなく、農家さんはもちろん、作れる人を増やすことでフードロス対策になりますよね。
また、私が農家さんとつながることで、廃棄される野菜や果物をジャム教室の受講生さんにも提供できるようになりたいと考えました。
【ジャムに特化した理由】
お菓子教室は多いものの、ジャムに特化した教室は全国でも珍しいです。
実際、どんな方が受講されているかご紹介させてください。
ジャムに興味を持っている人なので、基本、食べること大好きな人ばかりです(笑)。
その中にはパン教室やハーブ教室をされていたり、農家さんが六次産業化を見据えて受講されることもあります。
私はジャムが作れるようになった先にはビジネスとしてジャム製造や教室を主宰し仕事の一つとして採用してほしいと思っています。
【ジャムづくりの魅力とは】
私は小さい頃から甘いものが好きでした。
ジャムを好きになったきっかけは、大学生の時に初めて手作りでジャムを作った時のことです。
新聞でレシピを見て、友達へのクリスマスプレゼントとして作りました。
少しずつだけど配ったところ、みんな喜んでくれて。
普通、ジャムのイメージはというと、ジャム=甘い=体に悪いというイメージがあるようです。
でも、ジャムを手作りにすることで糖度を自分でコントロールできる利点もあるんです。
【日本各地でジャム文化を広めるために】
私自身、日本中を飛び回り、様々な方から技術を習得しており、製造することよりも教えることに力を入れています。
元々は音楽教諭、ピアノ教室を主宰していたこともあり教えることが得意だということもあるかもしれません。
今後は、「空飛ぶジャム屋さん」として、日本各地でジャム文化を広めていきたいと思い、2024年3月に初めて福岡県古賀市にて、あまおう収穫体験&ジャム教室を開催しました。
【ジャムを通じたフルーツレスキュー】
ちなみに、私の好きな果物はパイナップルと梨です。
奇遇にも、現在、Food Rebornさんからの委託を受け、廃棄予定のパイナップルを使ったパイナップルジャムを製造しています。
2023年8月17日のパイナップルの日にスタートしたパイナップルジャムの販売は2024年二月現在でおよそ70個販売され、救ったパイナップルは20kgとなりました。
今後もジャムづくりを通してフルーツレスキュー活動をどんどん広げていきたいと思います。